会話の裏にある本質を察知する力
会話の本質を察知する力を抽象思考とします。本当はもっと広い意味がありますが、まずはわかりやすくこのように定義します。
例えば、部長が、
「なんかこの部屋暑くない?」
と話しかけてきたら、
A「私は暑くないです。」
B「空調の設定温度を落としますね。」
と2パターン回答があるとします。
Aは、言葉通り暑いかどうか聞かれたので、自分はどうか答えた。
Bは、部長がなぜ?部屋が暑くないかを聞いたのか?考えて、部長は暑いと感じているのだろうと推測し、室温を下げる提案をした。
Bの会話ができる人は、上司の指示やお客さんの要望に対しても「どうしてこの指示を出したんだろう?」「どうしてこの要望をあげたんだろう?」と考えますので、適切な対応ができます。
Aの考え方の人は、単純に反応してしまい、お客さんを逃したり、上司に「もっと自分で考えて行動しろ!」と叱られて、「言われた通りやったのになんで?」と理不尽な思いをします。