抽象思考ノート術

抽象思考を身につけるためのノート術についてのメモ。メモですので散らかっています。

抽象思考は、本質や本当の意味を把握する思考術

抽象思考は、「会話の本当の意味」「状況や問題の本質」を探り当てる思考術です。

 

「抽象」というのは、要素や本質や構造で事物を把握する。という風に考えることができます。

 

その反対が「具体」で「見えるまま」のことであったり、「数値化」することであったり、「個別的」なことだったりします。

 

「おはようございます」は「具体的」には「挨拶」であり「はやいですね」という意味の言葉ですが、「抽象的」には「存在を認め合う」「声をかけて関係性を確認し安心する」「お互いの立場を明確にする」などの意味が考えられます。

 

「挨拶の意味がわからない」「挨拶が面倒」という人がいますし、私も思春期のころは「挨拶」が面倒で「親戚づきあい」とか「近所づきあい」がとにかく嫌でしたが、今では「挨拶の効用」がわかっているので、積極的ではあります。

 

「構造」「本質」「要素」を把握するために「問い」を立てるのが「抽象思考」です。

 

 

 

なぜ?という問いが立てられるかどうか?

上司が「この部屋暑くない?」
お客さんが「ちょっと検討してみます。」
告白したら「今好きな人がいるから…」

と言われたとして、その時に「言葉通り受け止めるのか」「なぜ?そう言ったのだろう?」という「問い」が立つかどうか?が抽象思考ができるかどうか?の一つの分岐点となります。

「なぜ?」という問いは「発言自体を言葉通り受け止めるのではなく一旦疑う」ことになります。

つまり、人の発言は「ことば」とは違う「意図」や「意味」があることを前提としているわけです。

そう聞くと
「そんなこと知ってるよ」
「当たり前じゃん」
「みんな嘘をついていると言うこと?」
「そんなのいちいち考えてたらパニックになるよ。」

と、色んな反応があると思いますが、私たちは、普段からことばや態度にいろんな意味を乗せて会話しています。

 

会話の裏にある本質を察知する力

会話の本質を察知する力を抽象思考とします。本当はもっと広い意味がありますが、まずはわかりやすくこのように定義します。

 

例えば、部長が、

「なんかこの部屋暑くない?」

と話しかけてきたら、

A「私は暑くないです。」

B「空調の設定温度を落としますね。」

と2パターン回答があるとします。

 

Aは、言葉通り暑いかどうか聞かれたので、自分はどうか答えた。

Bは、部長がなぜ?部屋が暑くないかを聞いたのか?考えて、部長は暑いと感じているのだろうと推測し、室温を下げる提案をした。

 

Bの会話ができる人は、上司の指示やお客さんの要望に対しても「どうしてこの指示を出したんだろう?」「どうしてこの要望をあげたんだろう?」と考えますので、適切な対応ができます。

 

Aの考え方の人は、単純に反応してしまい、お客さんを逃したり、上司に「もっと自分で考えて行動しろ!」と叱られて、「言われた通りやったのになんで?」と理不尽な思いをします。

 

 

抽象思考とは何か?

抽象思考ができているかどうか?が面接の成否を決める、というのは、抽象思考の重要性を説明するための例えですが、では、実際に抽象思考とは何か?

 

色んな説明の仕方がありますが「会話の本質を汲み取る力」という風にまず定義したいと思います。

 

例えば、「学生時代にどんなアルバイトをしましたか?」という質問を面接官がしたとしたら、その人が「どんなアルバイトをしたのか?」知りたいわけではなく、その回答を通して、「うちの会社で働いていく資質があるか?」知ろうとしているわけですよね(そうではない場合でも言葉通りではなく、何かを知ろうとして質問している)。

 

この例えが「抽象思考」の全てを説明しているわけではありませんが、「会話の裏に存在する本質」を察知する力やそれに類する推察力を抽象思考としします。

抽象思考ノート術について

このブログでは、私が考えた抽象思考ノート術について、メモしていきます。

 

私は、現在、企業で採用担当をしているんですが、学生さんと面接をしているときに、「抽象思考」ができているかどうか?を観察しています。

 

そして「抽象思考」ができている学生さんは、採用したいし、「抽象思考」ができていない学生さんは、採用を見送ります。